これまで弊社にお問合せいただいた質問などをよくある質問(FAQ)としてまとめました。

Creality 3Dプリンター共通

説明書は付属されています。言語は基本的にいずれの製品も英語になります。

説明書では最初のセットアップの方法が説明されています。 ROBOT.ICHIBA の各製品の説明ページでは最初のセットアップの手順を説明した動画を日本語字幕付きで掲載していますので、使い始めるまでの作業手順についてはそれらの動画も参考になるかと思います。

どのような目的で 3Dプリンターを活用されるかによって習得すべき内容も異なってくるところもありますので、まず最初に3Dプリンターを活用して取り組みたい課題を明確にして、それを実現するために必要な情報を集めていくことで必要な技術や知識など明確になってくるかと思います。

3Dプリンターの中で初心者におすすめなのは、Sermoon V1 です。Sermoon V1 は組み立て済みの状態で届きますので、多くある 3Dプリンターの中では使いこなすまでの手間が比較的かからないプリンターになります。

初めて試させる場合は、まずはフィラメントはPLAをお試しいただくことを推奨します。3Dプリンターで最も安定して確実に印刷ができる PLAフィラメントでまずはいくつか印刷を行い、正常動作を知っておいた上で、他のフィラメントも試すことで、何か起こっている状況が正常か、異常かの判断がつきやすくなると思います。なお、Sermoon V1 にはお試し用の PLA フィラメントが付属されていますので、この試用の目的の PLA フィラメントはあえてお買い求めいただく必要はないかとは思います。

もし3Dプリンターの利用目的がフィギアなどのモデルの印刷するところにあるようでしたら、Sermoon V1 を含め、樹脂を溶かし積み重ねていく FDM 方式プリンターでは印刷クオリティーにやがて不満がでてくるかもしれません。印刷物の精細さという点では特殊な光で硬化するレジンという液体1層ずつ露光、硬化させて積み上げていく光造形型の 3Dプリンターの方が勝ります。Sermoon V1 などの FDM 方式と比べると印刷工程も多くなるため何かと面倒な部分はありますが、市販品と遜色ないレベルのものも印刷可能なのが光造形の優れたポイントです。


Creality 社のサポートチームはプリンターの扱いに関する YouTube ビデオを多数公開しており、これらの内容は使いこなしていくにあたって参考になるかと思います。残念ながら基本英語字幕とはなりますが、操作が動画の中で同時に行われるので理解は難しくないかとは思います。
Creality 社の製品サポートビデオ
https://www.youtube.com/channel/UC2-7q3PcGuoDkkoKEr4JT6A

印刷の失敗はいろいろな条件が重なり起こることがあります。特定の印刷モデルだけ失敗が繰り返される場合は印刷パラメーターを変更することにより改善できる可能性があります。もし、いかなりモデルも印刷に失敗するようになった場合、一度ノズルのメインテナンスなど検討されてもいいかもしれません。ノズルのメインテナンスは製品に付属の工具で行うことができます。方法は Creality社のサポートYoutube動画で公開されています。これら作業は定期的に行うというより印刷不良の改善など必要に迫られて行うということでよろしいかと思います。以下 Sermoon V1 を例にCreality社のサポートYoutube動画で紹介されている動画の URL を掲載します。


ノズルの清掃(Sermoon V1 の場合)
https://www.youtube.com/watch?v=2951yoHu7i8

エクストルーダー(フィラメント押し出し器)の分解、組み立て(Sermoon V1 の場合)
https://www.youtube.com/watch?v=k_PuufC0OsU

密閉型 FDM 3Dプリンター: Sermoon V1

Sermoon V1 の Pro との違いはご認識の通りインテリジェントドアとライブカメラの有無になります。印刷機能に関する各種構成部品は両者とも同じとお考え下さい。国内の取扱店で独自にファームウェアを改変し、操作画面の日本語化に対応されている取扱店もあるようですが、弊社取り扱いのSermoon V1はメーカーから直接仕入れ、国内倉庫より発送しているものとなるためファームウェアはメーカー標準仕様、このため現状操作画面は英語、中国語、ドイツ語など複数言語に対応しているものの、日本語には対応していませんので、念のためご注意ください。

TPU も取り扱い可能です。Sermoon V1/V1 Pro で扱う際の内容をまとめた YouTube ビデオもありますので、参考までに共有させていただきます。


YouTube ビデオのURL: https://youtu.be/BKPXp9koHUA

こちらのビデオの中では Creality Slicer を使い印刷データを作成、スライサーに設定するパラメータとしては次が示されています 

 Layer Hight: 0.2mm 

 Printing Temperature: 215 ℃ 

 Printing Speed: 40mm/s 

 Retraction Distance: 1mm 

 Retraction Speed: 25mm/s

また、室温が 30度を上回る場合、上部カバーを開けておくことを推奨しています。また、印刷が完了した印刷物はなるべく早く、ヒーティングベッドが暖かいうちにプラットフォームから取り除く必要があります。

ご認識の通り Sermoon V1 は組み立て済みの状態で届きますので基本的にはマニュアルレベリングは不要となっており、必要に応じてマニュアルレベリングも可能とはなっております。

マニュアルレベリング では補正値をプリンターに設定していきます。次の Youtube ビデオに方法が紹介されていますので参考にしていただけますと幸いです。

https://www.youtube.com/watch?v=916ocCRsdxc

対応可能です。ABSは正しいパラメータで印刷をしなければ反りなどが発生しやすい素材ではありますので、満足な印刷結果を得るまで一定数の試行は必要になってくるとは考えられます。まず小さなモデルで印刷を試していただき、問題がないことを確認されてから大型のプリントを行われるのがよろしいかとは思います。Sermoon V1 でのABSの印刷に関して紹介している YouTube ビデオがございますので、参考まで紹介させていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=QzrU-Z0LYJE

ビデオの中では次のことを注意(Tips)として説明しています。

- フィラメントが湿気を吸っていないか確認する。(湿気を吸っているABSフィラメントは曲げると簡単に折れてしまいます。ABSフィラメントは湿気に対する耐性が良くないので、保管には注意が必要です)

- スライスは 次のパラメータで実行

      > Layer Height : 0.2mm

      > ノズル温度:  240度

      > Printing Speed : 50mm/s

      > Retraction Distance : 0.8mm

      > Retraction Speed : 25 mm/s

-ABSは反りが発生しやすい。モデルの底のサイズは 100x100mm以下とし、台座を設けることを推奨-  上蓋とフロントドアを閉じた状態で印刷すること

- ヒートベットを 80度に設定し、上蓋、フロントドアを閉じた状態で 10分ほど印刷環境を予熱しておくことで、エッジのそりや、クラックの発生の可能性を抑えることができる

はい、表示画面の[temperature ]ボタンまたは[settings ]ボタンをクリックして調整できます。

FDM 3Dプリンター: Ender-3 V2

長さ/幅/高さ:220*220*250mm です

単一のノズル構造であるため、2色の印刷をサポートしていません。

(印刷の途中で一時停止をして、フィラメントを交換するなどのマニュアル操作を行うことでの複数色での印刷は可能です)

ノズルは標準構成で0.4mmです。このノズルにより 印刷精度は 0.1-0.4mmの範囲をサポートできます

FDM 3Dプリンター: Ender 3 S1

通常使用の場合 Z軸リミットスイッチをインストールする必要はありません。 Z軸リミットスイッチは、オートレベリングの機能が(CRタッチが損傷して使用できなくなるなどの原因で)機能せず、代替としてマニュアルレベリングを行う必要がある場合に必要になります。

光造形 3Dプリンター: HALOT ONE PLUS

はい。対応しています。HALOT ONE PLUS の操作画面は14言語(簡素化/英語/伝統/ドイツ語/スペイン語/フランス語/日本/ポルトガル語/韓国/ロシア語/イタリア語/オランダ/ポーランド語/トルコ語)に対応しています

432 x 256 です。1ピクセルの大きさは 0.04mm になります。

硬化した樹脂が、ビルドプレートに密着しなかったときに見られる現象です。

レジン樹脂が均一に混ざっていない、露光時間が不適切、プラットフォームの位置調整が不十分などの条件でこのような現象が発生します。次の対処を行います

1. うまく造形できたモデルがある場合は、失敗したモデルと露光時間を比較して、必要に応じて調整します。(通常の剛性レジンで 2.5 ~ 3.5秒、弾性樹脂で 3~5秒、高硬度/高靭性樹脂/歯型樹脂、4-6秒程度が標準的な露光時間です)

2.キャリブレーションカードを使用して、ビルドプラットフォームを再レベルします。

3.レジンはトレイに容器に入った状態で良く振って十分に攪拌してからトレイに注ぎます

光造形プリンター : HALOT ONE

3Dプリンター用の一般的な剛性レジン/弾性レジン/高硬度/高靭性/歯科モデル用レジンなどをご利用いただけます

インテグラルライトソース(integral light source) と呼ばれる Creality 独自開発の光源を利用して露光が行われます。光の波長は 405nm です

造形するモデルのサイズによって調整します。トレイには 満たす量が140ml/170ml/225ml/285ml のところにメモリがついています。

はい。トレイに残ったレジンはそのまま次回の印刷の際、利用することができます。ただし3か月以上のトレイにレジンを入れたままにしておくべきではありません。また印刷をしていないときであっても、常にカバーはかぶせておき、環境からの紫外線でレジンが硬化することを防いでください。

レジンを容器に戻す際には濾過フィルターで余分なかたまりなどを除去して戻します。

メールでの問い合わせ

support@robot-ichiba.jp

サポートフォームからの問い合わせ

https://store.robot-ichiba.jp/pages/contact

(初回フォームでお問合せいただいてから以降はメールでのやり取りになります)